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静かな夜でございました。
珍しく夢を見ました。
15年前まで住んでいた公務員住宅で、
私は自分の部屋におりました。
隣の部屋には私以外の家族が談笑している気配がしていて。
ふと
ベランダを見ると、白人の男の子が座っていました。
目が合いました。
目の下にクマがあり、柔らかい金髪に青白い顔の痩せた男の子でした。
「?」
この子は誰だろう、何故ここにいるのだろう。
しばらく目が合ったまま考えました。
「幽霊」
と思って急にぞくっと背筋が震え、私は跳びあがって隣の部屋に逃げました。
「ベランダに幽霊がいる!」と家族に伝えながらも
私にだけしか見えてなかったら嫌だな、と懸念しました。
でも家族にも見えたのです。
その部屋にもベランダは続いていて、
皆が私の指差す方向を振り返りました。
男の子は同じ場所に座ったまま今度はこちらを向いていました。
「ああ、いるね。」
妙に落ち着いた様子で姉がそう言いました。
「ホントだ、いるね。」
と皆が口々につぶやいて、また何事もなかったかのように視線をはずしました。
なぜ皆が驚かないのか
私が知らなかっただけであの男の子のことは皆承知のことだったのか
あるいは<そのような存在>は驚くに足らない当たり前のことなのか
とにかく動揺しているのは私だけだったので
何か場違いな気がして
納得がいかない感覚を残しながら
結局私の気持ちも落ち着いたのでございます。
そして
「ああ、あの子には前もあったことがあるな」と思い出しました。
どこで、いつかは分かりませんが
あの青白い幽霊を前にも見たことがあったのです。
そして夢は途切れました。
朝起きても良く覚えている夢。
ギャロがいつもどおり能天気だったので安心しました。
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