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僕の人生での
初めての性体験は
たしか、12か13才くらい
中学のときだったと思う。
ブックオフにて
何気なく買った
吉村由美の「V.A.C.A.T.I.O.N.」
という今は懐かしい8cmシングル。
家に帰って
CDラジカセに…
いや、それにしても懐かしい響きね、CDラジカセ。
で、聴こうとして
包装をバリビリと破き、
ジャケットをパカッと開けたら
ほのかに、
だけど決して無視できないくらいに、
良いニオイが漂ってきて。
それは我が人生で
初めて吸った
「女性の匂い」で。
それでまた、CDが
吉村由美で、「V.A.C.A.T.I.O.N.」で。
長渕剛で、「乾杯」とかじゃなくて
THE虎舞竜で、「ロード-第2章-」とかでもなくて
そういう、タバコ臭い感じではなくて
吉村由美で、「V.A.C.A.T.I.O.N.」で
香水臭いというのが
中学生心にはなんかもう、ものすごく
グッっときたわけで…。
もう、曲は流れているにもかかわらず
音なんかなにも聞こえておらず
五感のうち
嗅覚以外の四感なんか、かなぐり捨て
一心不乱に
その匂いを
かすかな、女性の匂いを
嗅いでいました。
一晩中。
間違いなく
あれが
僕の初めての性体験でした。
いつか息子ができて
性に悩んでいたら
このことを話してあげたいと思う。
そう思った。
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