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あこがれの背中
2006/05/06
手の届かない、はるか遠い背中がある。

レオさんとぼくが出逢ったのは、今からちょうど3年前。年の差5歳。そのころのレオさんは、ぼくにとってたくさんいるバイト先の先輩のひとりに過ぎなかった。
仲は特に悪くも良くもなく、顔を合わせるのはバイトをしているときだけという間がらが1年ほど続いた。

何がきっかけだったのか、はっきりとは覚えていない。
いつからか、気の向くままに食事をともにし、辛いことがあるときには酒を飲み、時には朝まで河川敷で語り合える関係へと変わっていった。

ふだんは“変人街道”まっしぐらだったレオさん。
腰まで届く長髪だったという、硬派の応援団時代。そのころから書き続けているという詩のノート。“神童”とよばれ学費を支給されていた国立大学時代。なぜだか入りなおした東京の大学。京都まで自分の足で走っていった、根拠のない気力と体力。

どこをとっても掴みどころがない人だけど、変人といっても、モラルだとかエチケットだとかいうことには、誰よりもしっかりとした基準を持っている。
自分自身のなかで決めたルールは、どんなときにも決して破ることがない。
ひょっとしたら他の人とは少し距離を置いて、うまく自分なりにバランスをとっていたというほうが正しいのかもしれない。

本当の優しさの意味を行動をもって教えてくれたレオさんも、この春からいよいよ社会人。スタートこそ人よりちょっと遅くなってしまったが、大きな夢をあきらめずに今でもしっかり未来を見据えているにちがいない。

この人との出逢いがあったから、今の自分があるといっても決して大袈裟ではない。
進む道も歩んできた道も、レオさんとはまったく違う。
それでもぼくは、レオさんの残してくれた大切な言葉を胸に、今日もまたこの遠い背中を追いかけ続ける。


Post: 2006/05/09 15:01 | コメント(0)
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