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花色の傘模様 |
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2006/04/24 |
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“毎月”というほど多くはない。“一年に何度か”というほど少なくはない。そんな頻度で、彼女からのメールに異変が起きる。
「今日の17時過ぎの空は、暗くて明るくていい色でした。」
始まりはそんな言葉だった。
普段着の敬語は、いつものとおり。
付き合ってしばらくが経つ今でも、語尾にようやく顔を出す程度のその“普段着”を、彼女は時たま上手に着こなしてみせる。
「ちょうど『花とアリス』を返却して、図書館を出た時の辺りの色が、岩井俊二の世界でした。」
岩井俊二監督の映画が好きなのは、ふたりの共通点。
とは言うものの、『花とアリス』のDVDは購入してから今でもずっと、我が家の書棚で息をひそめたまま。
すごく興味があるのに、なかなか見る決心がつかずにいる映画だ。
「雨といっしょにピンクの花びらが降って、ビニール傘にはりつきました。」
どこかよそ行きの雰囲気さえ感じさせる、今日のメール。
どうってことない文章かもしれないけど、ぼくは彼女の文章が好きだ。
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